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糖尿病

糖尿病とは

食事をすると、糖質は分解されてブドウ糖となり、血液中に入って全身に送られます。そしてすい臓から分泌されるインスリンの働きで、ブドウ糖は細胞内に吸収され、エネルギーとなります。エネルギーとして使われなかったブドウ糖は、これもインスリンの働きで脂肪細胞の中に蓄えられます。これが、何らかの原因で、インスリンの分泌量が少なくなってしまったり、インスリンの働きがよくなかったりすると、ブドウ糖は脂肪細胞の中にキチンと吸収されず、血液中にあふれ出て、どんどん濃度が高くなっていってしまいます。この状態が続くと、血液中のブドウ糖の量(血糖値)が慢性的に増えるため、全身の様々な部分に悪影響が出てきます。これらのことを「糖尿病」といいます。

 

糖尿病の「三大合併症」

糖尿病の恐ろしさは、その「合併症」にあります。糖尿病だと診断されても、初期段階では特に自覚症状はありません。しかし、糖尿病を放置していると、数年~10年程度で様々な病気を引き起こします。その中でも重要となるのが、「三大合併症」といわれるものです。

このような病態に進行しないためにも、診断早期から定期通院・検査を行い、合併症対策が必要となります。

糖尿病3第合併症

 

糖尿病とがん

わが国における現在の死因の第1位は悪性腫瘍(がん)であり、また同じく糖尿病患者さんの死因の第1位もがんです。糖尿病患者さんのがんの罹患リスクは非糖尿病患者さんに比べ男性で1.27倍、女性で1.21倍となっています。症状がなくとも定期的に検査を行うことによって早期発見・早期治療が可能となり、生命予後の改善につながります。

なお、男性では肝臓がん、腎臓がん、膵がん、結腸がん。女性では肝臓がん、胃がんなどは特に高率です。当院通院中の方には、胃カメラ、大腸カメラ、腹部エコー、採血などによって定期的に検査をお勧めしています。